自転車に乗り徘徊する音楽人鈴木りゅうたの思いつきエッセイ。世田谷辺りに住む北海道人。ギターを弾くらしい。目標は食通。現在好物のドーナツは禁止になっている。旧タイトル<なんでも探偵団>
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水の旅
昨年の夏に久々にライブやるからと呼ばれて見に行ったvusik。
いろいろまだまだ試験飛行中だった半年前から、あっさり離陸して
関口氏から「アルバムできましたー!」と聴いたのが12月頭だっただろうか。
意外にはやく3枚目のアルバムが届いたのだった。
『silent rain,silent sea』全8曲。
内容はまずギタートリオということ。
けっこうジャズコンテンポラリーのオーセンティックな感じだと思いますが
カバーを含みつつ、どれもメロディが美しい。
ギターがたっぷりダビングされていて、
特徴的なリバースディレイやアコースティックギターなどもあったり
ギターアルバムとして楽しめる内容に仕上がっている。
ソロギターもあるし。
単純に
一見した時の無色透明な感じも、よく聴くとワサビ効いていて
もっとも目指すところは聴く人に対するイマジネーションの喚起だろうか。
どれだけ行間で聴かせられるか、景色を見せられるのか。
自然や散策好きな感覚。ゆったり歩きながら景色を眺めたり、
川面を眺めながらぼーっとしているようなリラックスしたムードを演出してくれる。
ドラマー中島氏がプロンプターとしてシーンの切り替えを上手く演出している。
リズム割りだったり間の取り方で移り変わりをよく表現している。
ベースのトオイ君はさながら風だったり匂いだったり、
その時々のフィジカルな空気感を演出する助監督兼演出家というところか。
ギターの裏に回ったり、リフでボトムを支えたりと
シーンそれぞれに必要な効果を的確に提示している。
ということで関口氏はさながらドキュメンタリー映画の監督か。
1曲目から最後まで聴くと出かけて帰って来た気分にさせる。
ああ、なるほど!静かに降った雨は静かに海にたどり着くのだ。

silent rain,silent sea / サイレント・レイン、サイレント・シー
ちなみにこちら前作。

シネマティック・シーナリー・イズ・ヒア
いろいろまだまだ試験飛行中だった半年前から、あっさり離陸して
関口氏から「アルバムできましたー!」と聴いたのが12月頭だっただろうか。
意外にはやく3枚目のアルバムが届いたのだった。
『silent rain,silent sea』全8曲。
内容はまずギタートリオということ。
けっこうジャズコンテンポラリーのオーセンティックな感じだと思いますが
カバーを含みつつ、どれもメロディが美しい。
ギターがたっぷりダビングされていて、
特徴的なリバースディレイやアコースティックギターなどもあったり
ギターアルバムとして楽しめる内容に仕上がっている。
ソロギターもあるし。
単純に
一見した時の無色透明な感じも、よく聴くとワサビ効いていて
もっとも目指すところは聴く人に対するイマジネーションの喚起だろうか。
どれだけ行間で聴かせられるか、景色を見せられるのか。
自然や散策好きな感覚。ゆったり歩きながら景色を眺めたり、
川面を眺めながらぼーっとしているようなリラックスしたムードを演出してくれる。
ドラマー中島氏がプロンプターとしてシーンの切り替えを上手く演出している。
リズム割りだったり間の取り方で移り変わりをよく表現している。
ベースのトオイ君はさながら風だったり匂いだったり、
その時々のフィジカルな空気感を演出する助監督兼演出家というところか。
ギターの裏に回ったり、リフでボトムを支えたりと
シーンそれぞれに必要な効果を的確に提示している。
ということで関口氏はさながらドキュメンタリー映画の監督か。
1曲目から最後まで聴くと出かけて帰って来た気分にさせる。
ああ、なるほど!静かに降った雨は静かに海にたどり着くのだ。

ちなみにこちら前作。

行政のミスマッチ
怒濤の12月に新大久保のアパート火災の勉強会に行ったのだった。
僧侶で孤独死などに取組んでいる中下大樹氏と貧困などにとりくむもやいのかたの主催。
この火災はNHKでも取り上げられたが、風呂なしトイレ共同のアパートに
ほぼ全員生活保護受給者という環境の人たちが住んでいて、逃げ切れずに焼け死んだというもの。
高齢者と病気などを抱えた人ばかりのワンルームで、2Fには足の悪い人が住んでいたりと
けっこう厳しく、住居環境は決して良くない、というより悪い。
最近はテレビなどで生活保護の不正受給などを取り上げるためか風当たりも強いが、
実際には高齢者と病気を抱えて働けないような人が占め、
不正受給などは数%にも満たないのが実状であり、
一度、受けるとなかなか抜け出せないという状況になったりするのでなかなかそこは難しい問題だ。
まあ、生活保護の話はとりあえずまた別の機会にして、住宅問題が深刻である。
現在、日本の世帯は単身世帯と夫婦のみの2人世帯の合計が7割を占める。
たぶんこのパーセンテージは今後もっと増えて行くことが予測される。
加えて高齢者の比率も年齢の人口分布を考えるともはやあがることのみ。
だが、国の施策は50年代、60年代に作った計画のまま動いている。
ようするに家族単位の様々な計画。
例えば高齢者介護などは極力家族内で行う、子育ても家族で行う、まあ良いでしょう。
しかし、実状に沿うと、夫婦世帯では年老いた夫なり妻が互いを世話する、、、、うーん無理。
子育て?非正規雇用が全体の4割で、さらに人口分布を見れば子育てをするような世代は
夫だけの経済力だけではなかなか3人分稼げないので共働き、と。
普通に考えると難しい。
勝ち組、負け組とわけて笑っていられるような人口分布ではなくて
いうなら大部分の人が否応なく負け組にならざるをえない。
これと同じ感じで住宅供給モデルも同じように、概ね4人家族世帯をモデルにしているが、
それは難しい話だ。
今後公営住宅は作らない方針の国土交通省も厚労省にしてもそこのモデルイメージはぶれない。
単身世帯や2人世帯はどうするか。
官僚の話では「民間住宅があるのでそちらに」と。
確かに民間の住宅はたくさんあるのであるが。
しかし日本の賃貸住宅慣行には保証人制度があり、高齢者の一人暮らしに部屋を貸してくれる
オーナーは多くない。
さらに高齢者に保証人になってくれる人は少ないし、その連帯責任の重さにはぞっとする。
果たして、我々の中のどれだけが東京に持ち家を持てるのか、とも思うし
家族とずっと一緒に住んでいる人がどれだけいるのかということでもある。
まだ30代、40代なら良いが、
あまり年齢が進むと自己責任にも限度があるだろう。
そうなると結局、自殺したり、犯罪を起したり
ということでクールな目で見ても社会的なコストとして結局跳ね返ってくるだろう。
なんでも行政に期待するというのは問題だが、折角集めた税金を使うにも
基本的な計画モデルが間違っていては無駄になりかねないので、
手遅れになる前に修正を期待したい。
そして結局修正されるかはどれだけ多くの人がこの問題を知り関心を持つかということに尽きると思う。

高齢化した千里ニュータウン。
大阪はウワサ通りここの土地を売って赤字を埋めるのだろうか。
隙間の土地では民間の高層マンション建築が盛ん。
僧侶で孤独死などに取組んでいる中下大樹氏と貧困などにとりくむもやいのかたの主催。
この火災はNHKでも取り上げられたが、風呂なしトイレ共同のアパートに
ほぼ全員生活保護受給者という環境の人たちが住んでいて、逃げ切れずに焼け死んだというもの。
高齢者と病気などを抱えた人ばかりのワンルームで、2Fには足の悪い人が住んでいたりと
けっこう厳しく、住居環境は決して良くない、というより悪い。
最近はテレビなどで生活保護の不正受給などを取り上げるためか風当たりも強いが、
実際には高齢者と病気を抱えて働けないような人が占め、
不正受給などは数%にも満たないのが実状であり、
一度、受けるとなかなか抜け出せないという状況になったりするのでなかなかそこは難しい問題だ。
まあ、生活保護の話はとりあえずまた別の機会にして、住宅問題が深刻である。
現在、日本の世帯は単身世帯と夫婦のみの2人世帯の合計が7割を占める。
たぶんこのパーセンテージは今後もっと増えて行くことが予測される。
加えて高齢者の比率も年齢の人口分布を考えるともはやあがることのみ。
だが、国の施策は50年代、60年代に作った計画のまま動いている。
ようするに家族単位の様々な計画。
例えば高齢者介護などは極力家族内で行う、子育ても家族で行う、まあ良いでしょう。
しかし、実状に沿うと、夫婦世帯では年老いた夫なり妻が互いを世話する、、、、うーん無理。
子育て?非正規雇用が全体の4割で、さらに人口分布を見れば子育てをするような世代は
夫だけの経済力だけではなかなか3人分稼げないので共働き、と。
普通に考えると難しい。
勝ち組、負け組とわけて笑っていられるような人口分布ではなくて
いうなら大部分の人が否応なく負け組にならざるをえない。
これと同じ感じで住宅供給モデルも同じように、概ね4人家族世帯をモデルにしているが、
それは難しい話だ。
今後公営住宅は作らない方針の国土交通省も厚労省にしてもそこのモデルイメージはぶれない。
単身世帯や2人世帯はどうするか。
官僚の話では「民間住宅があるのでそちらに」と。
確かに民間の住宅はたくさんあるのであるが。
しかし日本の賃貸住宅慣行には保証人制度があり、高齢者の一人暮らしに部屋を貸してくれる
オーナーは多くない。
さらに高齢者に保証人になってくれる人は少ないし、その連帯責任の重さにはぞっとする。
果たして、我々の中のどれだけが東京に持ち家を持てるのか、とも思うし
家族とずっと一緒に住んでいる人がどれだけいるのかということでもある。
まだ30代、40代なら良いが、
あまり年齢が進むと自己責任にも限度があるだろう。
そうなると結局、自殺したり、犯罪を起したり
ということでクールな目で見ても社会的なコストとして結局跳ね返ってくるだろう。
なんでも行政に期待するというのは問題だが、折角集めた税金を使うにも
基本的な計画モデルが間違っていては無駄になりかねないので、
手遅れになる前に修正を期待したい。
そして結局修正されるかはどれだけ多くの人がこの問題を知り関心を持つかということに尽きると思う。

高齢化した千里ニュータウン。
大阪はウワサ通りここの土地を売って赤字を埋めるのだろうか。
隙間の土地では民間の高層マンション建築が盛ん。
12月にブランドン・ロスを久々に見に行ったの巻
あけましておめでとうございます!
12月は一度も更新できませんでした。
書こうと思うことはあるのですがね、、、、。
先月は半ばにキップハンラハンと一緒に来日していたブランドン・ロスが久々に
自分のユニットでライブをやるということで見に行った。
実は3回公演があって、全部中身が違った模様。
わたくしめは初日の新宿ピットインで見ました。
たしか2007年の時はそれほど人も入ってなかったような気がしますが今回は立ち見の人も
けっこういて、ここ数年で注目度があがったのかなと感じさせる。
しかし、カサンドラ・ウイルソンのバンドでも来ていたので、2011は二回目の来日なので
実は結構、来日している。
この日のライブはドラマーに芳垣安洋さんを迎えて、けっこう即興演奏も入った内容だった。
前回は一々、呼吸をするのもはばかられるような緊張感に満ちた、それでいて美しい世界といった感じだったが、今回はもっと有機的な楽器とおしのカンバセーションが印象的だった。
タケイシツトムさんがニューヨークからお供してベースを弾いているのだが、
ブランドンのギターに絶妙に絡んでいて、以前よりサウンド的な親密さが出ていたのと同時に、
いまや二人のユニットとなっているような感じがあった。
始まって少しだけ日本語で挨拶して、これしか話せないよと言った意外はあまりしゃべず、
音楽に集中していたが、1音1音に対するコントロールが音数が少ないため余計に際立っていた。
基本的にはクラインのエレクトリックギターとアコースティックギターを持ち替えながら、コスチュームなどに収録されていた曲を歌う歌声も美しく、ギターもディレイをかけて残響が残る感じが耽美な感じを強調していて、かなり3人でフリーな演奏になっても、
どこか立体的な空間を常に感じさせるライブだった。
アンコールにループマシンを使った一人即興もイマジナリーな感じで非常によかった。

ブランドンの機材。
12月は一度も更新できませんでした。
書こうと思うことはあるのですがね、、、、。
先月は半ばにキップハンラハンと一緒に来日していたブランドン・ロスが久々に
自分のユニットでライブをやるということで見に行った。
実は3回公演があって、全部中身が違った模様。
わたくしめは初日の新宿ピットインで見ました。
たしか2007年の時はそれほど人も入ってなかったような気がしますが今回は立ち見の人も
けっこういて、ここ数年で注目度があがったのかなと感じさせる。
しかし、カサンドラ・ウイルソンのバンドでも来ていたので、2011は二回目の来日なので
実は結構、来日している。
この日のライブはドラマーに芳垣安洋さんを迎えて、けっこう即興演奏も入った内容だった。
前回は一々、呼吸をするのもはばかられるような緊張感に満ちた、それでいて美しい世界といった感じだったが、今回はもっと有機的な楽器とおしのカンバセーションが印象的だった。
タケイシツトムさんがニューヨークからお供してベースを弾いているのだが、
ブランドンのギターに絶妙に絡んでいて、以前よりサウンド的な親密さが出ていたのと同時に、
いまや二人のユニットとなっているような感じがあった。
始まって少しだけ日本語で挨拶して、これしか話せないよと言った意外はあまりしゃべず、
音楽に集中していたが、1音1音に対するコントロールが音数が少ないため余計に際立っていた。
基本的にはクラインのエレクトリックギターとアコースティックギターを持ち替えながら、コスチュームなどに収録されていた曲を歌う歌声も美しく、ギターもディレイをかけて残響が残る感じが耽美な感じを強調していて、かなり3人でフリーな演奏になっても、
どこか立体的な空間を常に感じさせるライブだった。
アンコールにループマシンを使った一人即興もイマジナリーな感じで非常によかった。

ブランドンの機材。
MMW&John Scofield
急に寒くなった今日この頃。
あっという間に晩秋ですが、食べ物がおいしいのもこの時期かと。
魚とかキノコとか果物など。
世の中、満腹ならギスギスしないで住むのにと思いつつ、心の喉が乾き、腹が空いてる人も多いわけで。
ジョン・スコフィールドがメデスキ、マーチン&ウッド(MMW)をバックに作成した「a go go」が
1999年とかたしかその辺りなのでずいぶん昔なのだが、今、2008年くらいのライブ盤が出てきて聞くとその当時の曲も相当かっこいい。
その後、ジャムバンドシーンへある程度のジャズファンへの認知をさせ、その後のソウライブ等の活躍への先鞭をつけたようなアルバムとして「a go go」は必聴盤ともいえるわけで、何がどうなるかというのは当時はわからないものです。
ジョン・スコフィールド自身もこのころからジャムシーンのゴッドファーザーというかウルトラの祖父みたいな感じになってプロモーション的にも大きかっただろうし、MMWにしてもカレッジチャートあたりで人気の三人組みたいな扱いから、こと日本では大きくステータスを着けたように思う。
訛った感じのギター、危険なオルガン、じっくりと色彩を変えるベース、間を埋めたりあけたりするドラム。MMWももうけっこうベテランだが、ジョンスコがもはや不良オヤジすぎるのだ。ヤンチャしようぜと普段もけっこうヤンチャな連中を煽っているような感じ。
「a go go」以降に彼ら4人で「outlouder」というザラ
ついたアルバムが出ております。これもかっこいいけれど、このライブ盤のほうがよりバラエティに富んだ雰囲気もあるし、たっぷりプレイを聴けるので楽しい感じ。
そういえば4人でNorth Sea Jazz Festivalかなんかに出てる映像がありますが、ジョン・スコフィールドはスエットにサンダルです。

Msmw Live: in Case the World Changes Its Mind
あっという間に晩秋ですが、食べ物がおいしいのもこの時期かと。
魚とかキノコとか果物など。
世の中、満腹ならギスギスしないで住むのにと思いつつ、心の喉が乾き、腹が空いてる人も多いわけで。
ジョン・スコフィールドがメデスキ、マーチン&ウッド(MMW)をバックに作成した「a go go」が
1999年とかたしかその辺りなのでずいぶん昔なのだが、今、2008年くらいのライブ盤が出てきて聞くとその当時の曲も相当かっこいい。
その後、ジャムバンドシーンへある程度のジャズファンへの認知をさせ、その後のソウライブ等の活躍への先鞭をつけたようなアルバムとして「a go go」は必聴盤ともいえるわけで、何がどうなるかというのは当時はわからないものです。
ジョン・スコフィールド自身もこのころからジャムシーンのゴッドファーザーというかウルトラの祖父みたいな感じになってプロモーション的にも大きかっただろうし、MMWにしてもカレッジチャートあたりで人気の三人組みたいな扱いから、こと日本では大きくステータスを着けたように思う。
訛った感じのギター、危険なオルガン、じっくりと色彩を変えるベース、間を埋めたりあけたりするドラム。MMWももうけっこうベテランだが、ジョンスコがもはや不良オヤジすぎるのだ。ヤンチャしようぜと普段もけっこうヤンチャな連中を煽っているような感じ。
「a go go」以降に彼ら4人で「outlouder」というザラ
ついたアルバムが出ております。これもかっこいいけれど、このライブ盤のほうがよりバラエティに富んだ雰囲気もあるし、たっぷりプレイを聴けるので楽しい感じ。
そういえば4人でNorth Sea Jazz Festivalかなんかに出てる映像がありますが、ジョン・スコフィールドはスエットにサンダルです。

baboon moon
ノルウェーのエレクトリックなジャズシーンを広め、90年代後半以降、もっともエッジなところにいるトランぺッター、ニルス・ペッター・モルヴェルが新作を出すというので先月から楽しみにしていたのがこの「Baboon moon」。
今回はバンドを一新し、ジャガ・ジャジストのスティアン・ヴェスタルフースがクレジットされているというので興味津々。この界隈のギタリストだとアイヴァン・オールセットあたりがファーストコールだがスティアンも曲者系。しかし、北欧のギタリストは音楽性がだれもが幅広いし、テクノロジーに対しても柔軟に取り入れていて、オープンな姿勢が自分的にはシンパシーを感じる。「自分の音楽をどう組み立てるか?」という課題に向き合っているプレイヤーが多いのが大きな魅力だろうと思う。
ある意味シーンの流行などは気にしていないような。その中でお互いにコンセプトをシェアしているような感じがあって、そこが日本でも熱狂的なファンを生む素地なのかと推察している。
内容は重いリズム、ダークな音色が全体を覆っている。ミキシングもちょっと奥のほうでなっているような距離感があり、重く冷たいメタリックな空間が支配している。ECM時代にあった瑞々しさや、ある種の電子音の中の耽美な感じはあまりない。ディストーションが支配する空間、それでもなお美しさが潜んでいるような音だ。この人たちは北の人だなと思わせるのは自分自身も北の出身だからだろうか。冷たい冬の真っ暗な夜が東側から薄く明るくなり始めるような音楽が全編を貫いている。
ドローン、ダブ、そしてヘヴィーメタルな要素とおのおのが奏でる楽器およびソフトシンセなども含むエレクトリックサウンドが融合して、奏でられるのはニルスの変わらぬところだが、今回はとにかくリズムがゆったりと重い。アーラン・ダーレンの支配するリズムによるものだろうか。ギターも細かくリズムをアピールしないので余計にゆったりとした空間が維持されている。

Baboon Moon
今回はバンドを一新し、ジャガ・ジャジストのスティアン・ヴェスタルフースがクレジットされているというので興味津々。この界隈のギタリストだとアイヴァン・オールセットあたりがファーストコールだがスティアンも曲者系。しかし、北欧のギタリストは音楽性がだれもが幅広いし、テクノロジーに対しても柔軟に取り入れていて、オープンな姿勢が自分的にはシンパシーを感じる。「自分の音楽をどう組み立てるか?」という課題に向き合っているプレイヤーが多いのが大きな魅力だろうと思う。
ある意味シーンの流行などは気にしていないような。その中でお互いにコンセプトをシェアしているような感じがあって、そこが日本でも熱狂的なファンを生む素地なのかと推察している。
内容は重いリズム、ダークな音色が全体を覆っている。ミキシングもちょっと奥のほうでなっているような距離感があり、重く冷たいメタリックな空間が支配している。ECM時代にあった瑞々しさや、ある種の電子音の中の耽美な感じはあまりない。ディストーションが支配する空間、それでもなお美しさが潜んでいるような音だ。この人たちは北の人だなと思わせるのは自分自身も北の出身だからだろうか。冷たい冬の真っ暗な夜が東側から薄く明るくなり始めるような音楽が全編を貫いている。
ドローン、ダブ、そしてヘヴィーメタルな要素とおのおのが奏でる楽器およびソフトシンセなども含むエレクトリックサウンドが融合して、奏でられるのはニルスの変わらぬところだが、今回はとにかくリズムがゆったりと重い。アーラン・ダーレンの支配するリズムによるものだろうか。ギターも細かくリズムをアピールしないので余計にゆったりとした空間が維持されている。

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